4試合目の出場となった女子日本代表「なでしこジャパン」のMF松窪真心(まなか、20=ノースカロライナ・カレッジ)が、ニルス・ニールセン監督(53=デンマーク)から合格点を与えられた。

1点を追う後半追加時間に、松窪が放ったシュートが相手ハンドを誘い、DF高橋の起死回生の同点PKにつながった。

155センチ、48キロのアタッカーは「足を振った結果がハンドにつながった。負けなかったのはよかった」と満足感を示したが、試合後は涙を浮かべて「悔しかった」とも言った。

FW田中の負傷で前半43分、緊急での途中出場になった。慣れない最前線で起用されると、後半16分に反転しながら左足でシュートを打つが、相手GKに阻まれた。同21分にも左足で放ったシュートが、左ポストに直撃。多くの決定機を決め切れなかった。

「決定機を決めきれずに申し訳なかった。あれを決めないと、ここでは生き残れない。悔しい。途中から出た選手は、数字や結果を残さないといけない」

優勝した2月のシービリーブスカップでも、3試合全て途中出場だったが、今回が最長のプレー時間になった。期待の20歳は「出場時間も延びて、シュートにもっていけるようになったのは、手応えも感じる。もっと、貪欲にいきたい」と、さらなる成長を誓う。

ニールセン監督は「真心は練習から準備ができており、スピードがあるので生かしたかった。頑張ってよくやってくれた」と、合格点を与えた。

貴重な経験を積んだ松窪は今後、この日実現できなかった代表初ゴール、初先発を狙っていく。