
“日本の遊園地”と言えばやはり、「東京ディズニーランド」や「ユニバーサルスタジオジャパン」などが思い浮かぶ方も多いだろう。しかし、それよりもずっと昔からあるのが通称「花やしき」として親しまれている「浅草花やしき」だ。
「花やしき」はとても気軽に遊びに行ける遊園地だ。“ディズニーランドに行く”となると、計画を立てて念入りに準備をし、気合いを入れて行かなければならない。しかし、サイズ感もコンパクトな花やしきならふらっと気楽に立ち寄れる。
そして何より、風情があっていい。レトロなアトラクションや縁日などがあり「和」を感じられる。0歳から利用できるアトラクションが多く、子供の遊園地デビューにもピッタリの場所だ。
そんな花やしきは、実は日本最古の遊園地とされている。江戸時代末期嘉永6年(1853年)に牡丹や菊細工をメインとした花園(かえん)として誕生し、明治5年頃(1872年)から遊戯施設が置かれ、昭和28年(1953年)には日本現存最古のコースター『ローラーコースター』が導入された。
実は夜18時半以降は、花やしきを貸し切ることができるのだ。(18時半~21時まで)
30年前の結婚式が貸し出しのキッカケ
花やしきの夜間レンタルは、どのようにして始まったのだろうか?浅草花やしきの広報担当に話を聞いた。(以下「」内、広報担当)
30年ほど前に貸し出しを開始したという花やしき。どのように始まったのだろうか?
「花やしきに思い出があるお客さまからのご要望があり、結婚式としての利用をしていただきました。それがキッカケで貸し出しをスタートしました」
現在はどのような貸切の利用が多いのだろうか?
「会社の懇親会や納涼会などで多くご利用いただいています。結婚式でもご利用いただきますが、だいたい8:2くらいの割合で企業の方の利用が多いです」
遊園地を貸し切るとなると非常に高額なイメージだが、アトラクション5機種稼働で50万、全機種稼働87万から(どちらも100名までの利用の場合)借りることができるのだ。用途にもよるが、リーズナブルと言える価格ではないだろうか?
「結婚式としての利用される方は『初デートの場所』『結婚式』『お子様の遊園地デビュー』など、人生の節目節目を当園で過ごしていただいており、大変光栄に思っております」
その他にもさまざまな用途として借りられているという。いくつかの例をあげると、誕生日のお祝いやダンス等のパフォーマンスの会場など。他にも、プロポーズの場所として借りられるケースもあるとのこと。
貸し出しによって花やしきが特別な場所に
8時に閉園する花やしきにとって、遊休時間である夜間のレンタルにより売り上げを確保できることはメリットがある。それ以外にも貸し出しによるメリットを感じているという。
「貸切でご利用いただくことでお客さまにとって思い出の場所、特別な場所になることは花やしきにとって大きな価値があります」
コロナ禍の影響によってレンタルが減少した時期もあったものの、近年は増加傾向にあるとのこと。現在、予約は取りにくい状況だろうか?
「金土日は比較的埋まりやすいです。特に9月~11月頃など遊びやすいシーズンはお問い合わせが多いです」
花やしきのレンタルはHPのフォームに記入すれば、簡単に見積もりを出してもらうことができる。
「少し変わったパーティーがしたい、楽しいことがしたいという方におすすめです」
実は筆者も先日、夜の花やしきで行われたイベントに参加した。ライトアップされた園内がとにかく美しく、“みんなの花やしき”が一瞬、“自分たちだけの花やしき”となり贅沢な時間を過ごした。
夜の花やしきのレンタルは、特別な思い出になることは間違いないだろう。HPに料金やプランが掲載されているので、興味がある方はチェックしてみて欲しい。
取材協力:株式会社花やしき
HP:https://www.hanayashiki.net/
文/まなたろう