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「生理中のセックス」がNGと言われる理由はご存じですか? 性病・病気リスクを医師が解説

 公開日:2025/04/01

生理中の性行為には様々なリスクがあることをご存じですか? 今回は、その中でも性感染症について「ショコラウィメンズクリニック」の木崎先生に解説していただきました。

木崎 尚子

監修医師
木崎 尚子(ショコラウィメンズクリニック)

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東京女子医科大学卒業。川崎市立井田病院・川崎病院で初期研修。東京女子医科大学病院産婦人科、国際親善総合病院産婦人科、湘南藤沢徳洲会病院産婦人科、茅ヶ崎徳洲会病院産婦人科などを経て、2021年10月、横浜市都筑区にショコラウィメンズクリニックを開院。古くから薬能があるとされ、また、人を癒やしたりリラックスしたりする効果があるとされるチョコレートのように、ほっとできる空間を提供したいとの思いから、「ショコラウィメンズクリニック」と命名。

編集部編集部

月経中の性行為には、どのようなリスクがありますか?

木崎尚子医師木崎先生

性感染症の感染リスクがあります。性感染症とは、性行為によって感染する病気のことです。月経中に性行為をすると、性感染症にかかるリスクが高くなるのです。また、性感染症だけでなく、婦人科系の疾患を発症することもあります。月経中に性行為をすることで、子宮内膜症のリスクが上がるとされています。

編集部編集部

子宮内膜症とはどんな病気ですか?

木崎尚子医師木崎先生

子宮内膜症とは、子宮内膜の組織や子宮内膜に似た組織が子宮の内側以外の場所で育ってしまう病気のことです。月経痛がひどくなったり、不妊の原因になったりします。

編集部編集部

なぜ、月経中の性行為で子宮内膜症になるのですか?

木崎尚子医師木崎先生

本来、排出されるはずの血液が押し戻され、お腹のなかに逆流してしまうからです。逆流するとき、ウイルスや雑菌を子宮の内部へ招き入れてしまい、子宮内膜症を発症する原因になってしまうのです。さらに、子宮内膜がお腹のなかに入り込んでしまうことによって、子宮内膜症になることもあります。

編集部編集部

そうしたリスクを考えると、月経中の性行為は避けた方が良いのですね。

木崎尚子医師木崎先生

医学的にはNGではないとされていますが、身体のことを考えれば避けた方が良いのは明らかです。「月経中は妊娠しないから大丈夫」というようなデマに惑わされることなく、ぜひ正しい知識を持って、行動してほしいと思います。

編集部編集部

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

木崎尚子医師木崎先生

月経中はホルモンバランスの変化により性欲が高まりやすい時期ですが、月経中の性行為はさまざまなリスクを伴うので、月経中は性行為以外のスキンシップを大切にすると良いのではないでしょうか。また、ヨガやストレッチなどでリフレッシュしたり、チョコレートなどリラックス効果のある食べ物やアロマ、温かい飲み物などで心を落ち着かせたりするとよいでしょう。

※この記事はMedical DOCにて【生理中のセックスはキケン! 妊娠や性感染症のリスクを産婦人科医が解説】と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。

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