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「蚊刺過敏症」を発症したら何科を受診したらいいの?【医師監修】

 公開日:2025/03/16
蚊刺過敏症(ぶんしかびんしょう)の受診と治療

蚊刺過敏症とは、蚊に刺されたことによって通常よりも強いアレルギー反応が出てしまう病気のことです。

蚊に刺されることは日常的に誰にでもあります。しかし、強くアレルギー反応を示すと全身症状が現れ重症化する可能性があるので注意が必要です。

ただの虫刺されと考えるとついつい我慢してしまうかもしれませんが、蚊刺過敏症の場合はその後も繰り返すため油断はできません。

そこで本記事では、蚊刺過敏症についてご紹介します。受診する診療科・検査・治療法・発症した際のリスクなども詳しく解説するので参考にしてください。

竹内 想

監修医師
竹内 想(名古屋大学医学部附属病院)

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名古屋大学医学部附属病院にて勤務。国立大学医学部を卒業後、市中病院にて内科・救急・在宅診療など含めた診療経験を積む。専門領域は専門は皮膚・美容皮膚、一般内科・形成外科・美容外科にも知見。

※この記事はMedical DOCにて『「蚊刺過敏症(ぶんしかびんしょう)」を発症すると現れる症状・原因はご存知ですか?』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

蚊刺過敏症(ぶんしかびんしょう)の受診と治療

PCを触る医師

蚊刺過敏症(ぶんしかびんしょう)の疑いがある場合、何科を受診しますか?

蚊刺過敏症の疑いがある場合には、皮膚科で受診しましょう。
この病気は、蚊に刺されたことで症状が現れます。また、刺されるたびに症状が現れることが判明しており、大きな腫れや水ぶくれを発症する可能性があります。そのため、蚊に刺されたことで皮膚の違和感を感じた場合には、すぐに皮膚科で受診しましょう。

どのような検査で診断されますか?

主な検査方法としては、慢性活動性EBウイルス感染症かどうかを調べることも含めて、次のようなものが挙げられます。

  • 血液検査
  • 抗体検査
  • EBウイルス感染症迅速診断(リアルタイムPCR法)
  • 蛍光抗体法
  • マグネットビーズ法

血液検査では、EBウイルスに対する抗体を測定します。しかし、血液検査だけでは慢性活動性EBウイルス感染症かどうかが明確にはわかりません。そのため、抗体検査などを行います。
抗体検査とは、EBウイルスに感染しているかどうかを検査する方法です。抗体が異常に高い数値となると、感染が疑われます。またEBウイルス感染症迅速診断は、血液中のEBウイルスの量を検査して増加量を調べる方法です。
しかし、抗体検査やEBウイルス感染症迅速診断のみでは、感染症にかかっているかは確定できません。そのため、感染症にかかっているかを明確にするために、EBウイルスがどの細胞に感染しているかを検査します。その方法が蛍光抗体法マグネットビーズ法です。
これらの検査を経て、慢性活動性EBウイルス感染症だとわかれば、蚊刺過敏症の可能性が考えられます。

治療方法を教えてください。

蚊刺過敏症の治療方法としては、確立された治療方法はありませんが、発熱やリンパ節の腫れを抑えるために、ステロイド内服薬免疫抑制剤などを使用して治療を進めることがあります。
しかし、これらは一時的に症状を抑える対症療法であり、慢性活動性EBウイルス感染症の根治に至るわけではありません。根治のためには、化学療法造血幹細胞移植を検討する必要があります。

悪性リンパ腫のリスクが高いと聞きましたが…。

正確なメカニズムは判明していませんが、蚊刺過敏症にかかると悪性リンパ腫が合併症として発症する可能性があります。
悪性リンパ腫とは、血液細胞の中のリンパ球が癌になる病気です。通常リンパ球は、侵入したウイルスや細菌などを攻撃して、体の免疫力を維持してくれます。
しかし、何らかの原因で癌化してしまうのです。その原因にはEBウイルスが大きく関係しているといわれています。

編集部まとめ

蚊に刺された子どもの足
蚊刺過敏症は、蚊に刺されることで皮膚の腫れ・水ぶくれ・発熱・リンパの腫れなどの全身症状が出る病気です。

症例は少ないですが、蚊に刺されることを完全に防ぐことは難しいため、決して軽視して良い病気ではありません。

しかし、原因や治療法が確立されていないために非常に対応が難しい病気でもあります。

万が一、蚊に刺されて症状に異変を感じた場合には、可能な限り蚊に刺されないようにしましょう。そして、できるだけ早く医療機関の受診が大切です。

この記事の監修医師

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