5年ぶりのツアー2勝目を目指す河本結(25=RICOH)が5バーディー、1ボギーの68で回り、通算11アンダーの205で3位から単独首位に浮上した。1打差の2位に竹田麗央がつけた。通算8アンダーの3位に山下美夢有が続き、7アンダーの4位が李ハナ(韓国)。6アンダーの5位に高橋彩華、高木優奈、藤田かれんが並んだ。

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2019年以来の優勝に向けて絶好の位置につけた。25歳の河本が68をマークし、22年のマスターズGCレディース以来となる首位での最終ラウンドへ。「勝負のパットを決めることができたのでスコアが伸びた。良かった」と表情を緩めた。

会心のショットで流れに乗った。パー5の2番。残り219ヤードを3番ウッドで2オンさせてバーディーを奪った。「当たりが良かったので乗ったらいいなと思っていた。ラッキー」。気を良くして4番で6メートルのパットをねじ込むなど着実に伸ばし、最終18番では3メートルのチャンスを沈めて単独トップに躍り出た。

張り切り過ぎて空回りする癖があるだけに「頑張らない」をテーマに臨んでいる。「何位であろうが自分の一打に集中する。(気持ちは)勝手に優勝を目指してしまうし、バーディー取りにいってしまうので」。近年はシード落ちなど苦戦が続いていたが、今季は精神面での安定が11戦で10位以内5度の好結果につながっている。

勝負を決める残りの18ホールでも泰然自若を貫き通せるか。「全然頑張らない。ギャラリーが多いことがうれしいので、その幸せをかみしめながら回りたい」と平常心を強調した。