脚本家の小山内美江子さん死去 94歳 「3年B組金八先生」

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亡くなった脚本家の小山内美江子さん=2016年7月、宇多川はるか撮影 拡大
亡くなった脚本家の小山内美江子さん=2016年7月、宇多川はるか撮影

 「3年B組金八先生」シリーズなど数々の人気テレビドラマを手がけた脚本家の小山内美江子(おさない・みえこ、本名・笹平美江子=ささひら・みえこ)さんが2日、老衰のため死去した。94歳。葬儀は近親者で営んだ。

 横浜市出身。映画のスクリプター(撮影現場の記録係)として働いた後、結婚、出産を機に脚本家に転じ、1962年放送のNHKドラマ「残りの幸福」でデビューした。その後、武田鉄矢さんが中学校の教師役で主演したTBS系ドラマ「3年B組金八先生」シリーズ(79年開始)の脚本を執筆。作中に登場した「腐ったミカン」の言葉が流行したほか、いじめや中学生の妊娠を題材にするなど、話題を呼んだ。武田さんらと共に「金八先生」の制作陣として第46回毎日芸術賞(2004年度)特別賞を受賞。ほかにも、NHK連続テレビ小説「マー姉ちゃん」、NHK大河ドラマ「徳川家康」「翔ぶが如く」などの作品を手がけた。

 湾岸戦争が勃発した90年、国際的なボランティア活動を始め、ヨルダン難民キャンプを訪問。NPO法人「JHP・学校をつくる会」の代表理事を務め、カンボジアなどに多くの校舎を建設した。同会などでの活動から、08年に第20回毎日国際交流賞を受賞した。

 長男は俳優の利重剛(りじゅう・ごう)さん。

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