三菱重工浦和レッズレディースが、MF清家貴子(27)の今大会7得点目などで仁川現代製鉄レッドエンジェルズに逆転勝ちし、初優勝した。この大会は10月に開幕する新設の女子アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)の準備大会として、8チームが参加して開催された。

会場は浦和サポーター一色で、キックオフ前には「We Are Reds」の大合唱が起こった。相手のゴール裏のサポーターはわずか10人で、完全ホーム化となった。

だが、先制したのは仁川現代製鉄だった。前半13分、浦和DF長嶋玲奈(25)が最終ラインでボールを持ったところ、相手にプレスをかけられロスト。そのこぼれ球を拾ったMFイ・ソヒにミドルシュートを決められた。

浦和は前半22分、今大会得点ランクトップの清家が反撃ののろしを上げた。MF栗島朱里(29)の浮き球パスに清家が抜け出し、右足でネット上に突き刺し、今大会7得点目。直後の前半26分には、右コーナーキックからFW島田芽依(22)が頭で合わせ、瞬く間に逆転した。

浦和は後半開始から、センターバックの長嶋に代え、負傷から復帰したばかりのDF高橋はな(24)を投入。高橋&石川璃音(20)の「なでしこ鉄壁コンビ」が守り切った。仁川現代製鉄のMF田中陽子(30)はベンチ入りも出番はなかった。