月間MVP男が16年ぶりの宮崎勝利へ、ソフトバンクをけん引する。

柳田悠岐外野手(35)が10日、3、4月度「大樹生命月間MVP賞」を受賞した。2021年9月以来、通算9度目。同期間は26試合で打率3割2分3厘、3本塁打、22打点の好成績を残した。「1回くらい取れたらうれしいなっていう感じだったので。頑張ってきているなっていうふうに思います」。自分に厳しい柳田にしては珍しく、自身を褒めた。

なじみ深いキャンプ地に白星を届ける。11日のオリックス戦は「ファイト! 九州デー」として開催され、ひなたサンマリン宮崎が試合の場。柳田は「勝ちを見せられるように。それだけじゃないですか」と意気込んだ。宮崎開催は21年、23年と連敗中。当地では08年以来16年ぶりの勝利を目指すことになる。「なおさら勝てるようにやりたいなと思います」。春秋キャンプを行っている南国は、新生小久保ホークスの原点。絶好調のギータの言葉が頼もしい。

チームはパ・リーグ首位を快走中。4月終了時点で貯金12は、貯金14だった55年以来69年ぶり、球団歴代2位の記録だった。歴史的な開幕ダッシュを支えたのが柳田。開幕から全33試合でスタメン出場し、うち指名打者での出場は6試合のみ。35歳のベテランは不動の右翼手としてもチームに貢献している。

「毎日、(外野守備走塁コーチの)井出コーチがノックを打ってくれているので。そのおかげでしっかりとした動きができているのかなと思います」。タカ党にとって、元気な柳田はいつまでも見たい姿。「けがなくこられているのでいいかな。チームがすごくいい状態で勝ちを積み重ねているので、そこが一番うれしいです」と表情も明るい。いつまでも若々しい柳田が、宮崎の野球ファンをワクワクさせる。【只松憲】