セクハラ行為の美濃加茂市副議長が辞職願　議員は続ける意向

　姉妹都市の豪州・ダボ市長の娘にセクハラ行為をした岐阜県美濃加茂市の永田徳男副議長（71）が10日、副議長の辞職願を議会事務局に提出し、同日付で辞職した。議員は続ける。

　市などによると、永田氏は4月3日、ダボ市長らを招いた歓迎会の2次会で踊りながら歌った際、ソファに座っていた市長の20代の娘の下腹部にマイクを近づけていた。この様子が撮影された動画を確認した美濃加茂市の藤井浩人市長はおわびの文書をダボ市長宛てにメールで送った。

　美濃加茂市議会が9日に開いた全員協議会では、永田氏に対する議員辞職勧告を求める声も多く出たが「調査をして判断をすべき」などの慎重意見もあり、最終的に見送られた。永田氏は謝罪する一方、「進めなければいけない事案が残っており、責務を果たしたい」と議員を続ける考えを示していた。【稲垣洋介】