KeyHolder、24年1月~3月期は営業利益69.2%減

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乃木坂46のプロデュース等を行うKeyHolderは5月10日、2024年12月期第1四半期の連結業績(2024年1月1日~2024年3月31日)を発表した。

当第1四半期連結累計期間における業績は、売上収益68億6,000万円(前年同四半期比△2.0%)、営業利益3億7,200万円(同△69.2%)、税引前四半期利益3億5,600万円(同△70.1%)、親会社の所有者に帰属する四半期利益3億3,800万円(同△66.2%)となった。

営業利益以降について、前年同四半期比で大幅なマイナスとなっているのは、売上原価率の上昇に伴い売上総利益が2億8,000万円減少していることならびに、持分法による投資利益が3億4,800万円減少していること、さらに、孫会社10ANTZのグループインに伴う当該会社の四半期損失1億9,500万円が主な要因となっている。

なお、持分法による投資利益は乃木坂46合同会社に紐付くものであり、主な減少要因は、政府・行政機関により実施されていたコロナ禍に係る各種補助金制度に伴う収入が前年同四半期比で大幅に減少したことのほか、イベントや興行等において声出し開催が解禁されたことによる消費ニーズの向上により、物販等の収入が想定を上回り、例年に比べて非常に好調であった前年同四半期との比較において減少したことによるものであると考えているという。

総合エンターテインメント事業の業績は、売上収益36億3,400万円(前年同四半期比+19.0%)、セグメント利益5億2,600万円(同△54.5%)となった。売上収益では好調であるものの、前述のとおり、コロナ禍に係る各種補助金制度に伴う収入が前期比大幅に減少したことを主な要因とする持分法による投資利益の減少に加え、今期よりグループインしているTA及びBJ等に紐付く費用が増加したことなどにより、前年同四半期比では減益となっている。

映像制作事業の業績は、売上収益14億4,900万円(前年同四半期比△1.1%)、セグメント利益1,200万円(同△89.0%)となった。なお、大型特番の制作や新レギュラー番組の制作費用が当初の想定を上回ったものの、対計画比では売上、利益共にプラスにて推移している。

広告代理店事業の業績は、売上収益17億5,300万円(前年同四半期比△28.5%)、セグメント損失500万円(前年同四半期はセグメント利益6,800万円)となった。なお、既存の広告代理店部門では対計画比プラスで推移しているものの、デジタル広告部門においては、クライアントとの取り引きの中で特に携わっている脱毛市場においては、需要が減少する時期的な影響が想定よりも大きかったことで、売上、利益共に対計画比で軟調に推移した。第2四半期以降で繁忙期に突入するので、引き続き収益規模の最大化を図っていく。

その他事業の業績は、売上収益2,200万円(前年同四半期比△6.8%)、セグメント利益500万円(同△6.1%)となった。

2024年12月期における通期連結業績予想については、売上収益を320億円、営業利益を24億円、親会社の所有者に帰属する当期利益を22億円と見込んでいる。

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