セレッソ大阪小菊昭雄監督(48)は10日、大阪市内での練習後、オンライン取材に応じた。

11日のヴィッセル神戸戦(ヨドコウ)へ、U-23アジア杯に出場していた日本代表DF西尾隆矢(22)、インドネシア代表DFジャスティン・ハブナー(20)の両センターバックの出場を示唆した。

「けがなく、元気に戻ってきてくれた。練習にも元気に合流している」

ともにパリ・オリンピック(五輪)のアジア最終予選を兼ねたカタールでの大会に出場。今回は約1カ月ぶりの復帰になる。故障者続出の最終ラインだけに、2人のベンチ入りはもちろん、特に西尾が先発する可能性が高い。その場合はハブナーが途中出場の役割となる。

開幕から一時は首位に立ったC大阪だが、4戦未勝利(2分け2敗)で現在5位に後退。この阪神ダービーで2位神戸から5試合ぶりの勝利を挙げ、優勝争いに踏みとどまりたい。

ハブナーに関しては、9日の五輪予選大陸間プレーオフへは再派遣せず、クラブに専念させた。派遣義務のなかったU-23アジア杯に17日間も協力しており、故障者が続出した今回のクラブ事情と、遠距離移動の負担を考えての結論。

チーム内ではMFカピシャーバ(27)、DF登里享平(33)、DF毎熊晟矢(26)の主力3人が故障離脱しており、小菊監督は「逆に言えば、新しいエネルギーが加わり、劇的にチームが成長するかもしれない」と期待した。

「目標である優勝のためには、神戸は必ず倒さないといけない。素晴らしいチームと対戦できることを大きなチャンスととらえ、全員で向かっていきたい」

小菊監督にとっては、高校サッカーの名門・滝川二時代の1学年後輩になる神戸吉田孝行監督(47)との直接対決は、昨季にそれぞれホームで勝利して1勝1敗の互角。3度目の対戦へは「今回は、2位と5位の対決で素晴らしいこと」と大きな刺激にしている。【横田和幸】

◆C大阪の神戸戦 リーグ戦の通算成績は17勝7分け14敗と勝ち越す。ホームは2連勝中で、17年以降は4勝3分けで7戦無敗。最後に敗れたのは14年8月30日(ヤンマー)で、南野拓実(現モナコ)が先制点を挙げながら1-2で逆転負けした。