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能登半島地震で被災したアーティスト梓乃(あずの)あずさん(32)が横浜市中区のアートギャラリーで写真家とのコラボ展示会「瞬き more」を開催している。来場者が復興への思いを込めて筆を入れることができる作品「のとアート」を設置。梓乃さんは「能登が元気に明るくなれるよう、みんなが背中を押してほしい」と来場を呼びかけている。
地震で石川県志賀町にある梓乃さんの実家は、停電し断水して壁にひびが入った。実家暮らしの梓乃さんは家の倒壊を恐れ、両親と数日間車中泊した。電気は地震の翌日に戻ったが、水道の復旧は約2週間かかった。創作活動の再開は1月下旬だった。
展示会の開催は昨年11月に神奈川県鎌倉市在住の写真家YOSSYさんと決めていた。地震の発生を受け、被災地を支える取り組みも盛り込もうと考えて、のとアートを思いついたという。
下絵は中心に能登半島を置き、「平和な暮らしへの願い」を象徴する「青海波(せいがいは)」と、「円満、調和」などを意味する「七宝つなぎ」の和柄2種をちらした。現地名産のエビやカニ、りんごの図柄なども描き込んだ。
のとアートは3月末に石川県小松市の復興支援イベントで初披露。その後、石川県内で数回開催し、80人ほどが筆を寄せたという。完成後は石川県の神社仏閣で祈とうを受け、オークションなどで販売する。収益は被災者のために寄付する計画だ。
会場にはYOSSYさんが撮影した神奈川県二宮町の海から昇る日の出に梓乃さんが筆を加えたコラボ作品なども展示している。梓乃さんは「見る人が明るい未来に期待できるよう描いた」と話した。
展示会は、アートギャラリー・アウル(横浜市中区石川町)で12日まで。午前11時~午後7時(最終日は午後4時終了)。【和田浩明】
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