止まらぬ勢い、高さ15mの湯柱に感嘆 しかべ間歇泉100周年

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発見から100周年を迎えた「しかべ間歇泉」=北海道鹿部町で2024年5月1日、三沢邦彦撮影 拡大
発見から100周年を迎えた「しかべ間歇泉」=北海道鹿部町で2024年5月1日、三沢邦彦撮影

 「うわー」「すごいね」。観光客の目前で噴き出す約15メートルの湯柱に感嘆の声が上がった。鹿部町の北海道遺産「しかべ間歇泉(かんけつせん)」は、今年で発見から100周年を迎えた。町では節目の年に合わせ「この勢いは止まらない」と名付けたロゴとキャッチコピーを製作。25日には記念式典を開き、町のシンボルを祝福する。【三沢邦彦】

 道南の鹿部町は「北海道駒ケ岳」の山麓(さんろく)の一角に広がる。駒ケ岳の恩恵を受け、町内には30カ所以上の泉源がある。しかべ間歇泉は1924(大正13)年4月、温泉掘削中に偶然発見された。全国には複数の間欠泉があるが、しかべ間歇泉は衰退することなく、今も約100度の温泉500リットルを10~15分間隔で噴き出している。

 隣接地には道の駅「しかべ間歇泉公園」が整備されている。間欠泉の温泉を使った足湯をはじめ、特産品の「たらこ」などの水産加工品をそろえた物産館や温泉を利用して蒸しあげた食材が楽しめる「温泉蒸し処」があり、町の魅力を楽しむことができる。

 記念式典では100周年に合わせて製作した記念ソング「NEVER END 間歇泉―鹿部町」を歌う男性3人組のバンド「ハンバーガーボーイズ」のライブや道の駅でうまいもの祭りが開かれ、祝福ムードを盛り上げる。鹿部温泉観光協会の金澤佑さんは「しかべ間歇泉は観光資源としての目玉。これからも大切に守り、貴重な資源を活用したい」と話す。

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