首相が拉致被害者家族と面会 日朝首脳会談実現へ「協議続ける」

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米国を訪問した拉致被害者家族会など3団体から要望書を受け取った岸田文雄首相(右から2人目)=首相官邸で2024年5月10日午前9時21分、平田明浩撮影 拡大
米国を訪問した拉致被害者家族会など3団体から要望書を受け取った岸田文雄首相(右から2人目)=首相官邸で2024年5月10日午前9時21分、平田明浩撮影

 岸田文雄首相は10日、北朝鮮に拉致された横田めぐみさん(行方不明時13歳)の弟で拉致被害者家族会代表の横田拓也さんらと首相官邸で面会した。家族会メンバーらによる大型連休中の米国訪問について報告を受け、「国際社会と協力し、日朝首脳会談実現に向けてハイレベルでの協議を続けていきたい」と述べた。

 首相は「米国の理解・協力を得ながら、北朝鮮に対しての働きかけにより一層力を入れていきたい」とも強調した。拓也さんは、被害者の一括帰国が実現するなら日本独自の制裁解除に反対しないという家族会の新たな運動方針について米側から「理解が得られた」と説明。そのうえで「米国の理解が日朝の水面下交渉に大きく寄与すると考えている。首脳会談実現に向けて大きく活用してほしい」と求めた。

 家族会メンバーらは米国訪問でゼヤ国務次官や前駐日大使のハガティ上院議員らと面会した。【池田直】

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