玄海町の調査受け入れ「渡りに船」 白紙懸念、迅速に動いた国
毎日新聞
2024/5/10 11:40(最終更新 5/10 12:03)
有料記事
1148文字
- ポスト
- みんなのポストを見る
- シェア
- ブックマーク
- 保存
- メール
- リンク
- 印刷
佐賀県玄海町が、全国3例目となる高レベル放射性廃棄物(核のごみ)最終処分地選定の第1段階の文献調査の実施を決めたことは、国にとって「渡りに船」だった。先行する北海道寿都(すっつ)町と神恵内(かもえない)村のほかに実施自治体が出なければ、候補地探しが白紙に戻る恐れもあったためだ。
「議論のピークは越え、後半に入った。委員からの宿題は残っているが、意見のとりまとめを念頭に進める」。経済産業省資源エネルギー庁の担当者は2日、道内2町村の文献調査の報告書案について議論する審議会の後、報道陣の取材にこう話した。
報告書案では、2町村ともに処分場建設の適地が残るとし、第2段階の概要調査へ進む可能性を示している。原子力発電環境整備機構(NUMO)が2月にまとめたが、…
この記事は有料記事です。
残り817文字(全文1148文字)