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「高齢者の入浴介助」安全におこなうための3つのポイントを介護福祉士が解説

 更新日:2024/04/25
高齢者の入浴介助 安全のための3つのポイント

介護では、一人での入浴が困難になった際「入浴介助」が必要になります。しかし、高齢者の入浴は転倒事故など、危険がたくさんあります。いったい何に気をつければ安全に入浴介助できるのでしょうか。介護福祉士の赤星さんに伺いました。

※この記事はMedical DOCにて【高齢者をお風呂に入れる時の介助手順はどうすればいいの? 正しい方法を教えて!】と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。

赤星 薫

監修介護福祉士
赤星 薫(介護福祉士)

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植物や農業について高校・大学で学び、高齢者向けに園芸療法を実践したいと考え、介護現場へ就職。7年半の勤務後、2016年に園芸療法の普及をすべく、出張型のフラワーアレンジメント・園芸教室を行う「ハッピースマイル」を創業し、活動の幅を広める。介護福祉士・高校農業科目教員免許・フラワー装飾技能士・メディカルアロマで行うタッチケアなどの資格や経験も活かして、植物のチカラを使った心身のケア方法を伝えている。

編集部編集部

湯船に浸かる際の安全な介助手順を教えてください。

赤星 薫赤星さん

湯船につかる際は、転倒のリスクが高く介助でも重要なポイントです。次のような手順で行うことで、より安全に入浴が可能です。
①体や足元をしっかりお湯で流しましょう。足元に石鹸の泡などがついていた場合、片足を上げて入る時に転倒する恐れがあります。
②手すりを両手でしっかりと持って、壁に向かって立つようにしてください。この時、介助者は背後から支えるようにします。
③浴槽に近い足から、片足ずつ入ります。足が上がりにくい場合は、介助者が背後に立って腰を支えたまま、膝裏かふくらはぎを持って、足を入れるサポートをします。

編集部編集部

もし手足に麻痺がある場合は、どうすればいいでしょうか?

赤星 薫赤星さん

手足に麻痺があったり、足が上がりにくかったりする場合は、浴槽の縁の高さと洗い場の椅子の座面を合わせた状態にして座り、手すりを使って湯船に入ります。また、麻痺がある足を介助者が湯船へ入れてあげるようにすると、さらに安全です。

編集部編集部

浴槽の縁の高さと椅子の高さが合わない場合もありますよね?

赤星 薫赤星さん

福祉用具では、座面の高さ調整ができるシャワーチェアーというものがありますので、そちらを活用するのがおすすめです。福祉用具には便利なものが数多くあり、それらを正しく使うことで介護が安全かつ、楽に行うことができるようになります。どれを選んでいいかわからないという方は、レンタルの福祉用具を利用したり、購入時に介護福祉士に相談したりするのがいいでしょう。

この記事の監修介護福祉士

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