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ウクライナ侵攻

ロシアによるウクライナへの軍事侵攻から2年。長期化する戦闘、大きく変化した国際社会の行方は……。

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ロシア志願兵「年初から10万人増」 3月のテロで“復讐心”形成か

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ロシアの対独戦勝記念日の式典で演説するプーチン露大統領=モスクワで5月9日、スプートニク通信・ロイター
ロシアの対独戦勝記念日の式典で演説するプーチン露大統領=モスクワで5月9日、スプートニク通信・ロイター

 ロシアは9日、第二次大戦の対ドイツ戦勝記念日を迎えた。ウクライナでの「特別軍事作戦」の開始以降では3回目。各地で式典が催され、モスクワ中心部の「赤の広場」では恒例の軍事パレードが実施された。大陸間弾道ミサイル「ヤルス」なども披露され、核戦力を誇示。対立するウクライナや欧米をけん制した。

戦勝記念日、プーチン大統領は

 モスクワでの式典は、5月には珍しい小雪がちらつく中での開催となった。プーチン大統領は演説で、地球規模での対立を避けるために「全てのことをする」と述べつつ、「ロシアを脅すことは許さない」と強調。核兵器の運用部隊は「常に即応体制にある」ともアピールした。大戦当時、ドイツの同盟国だった日本にも言及。「日本の侵略に抗して戦った中国の人々の勇気をたたえる」と語り、蜜月関係の中国に配慮を示した。

 報道によると、特別軍事作戦に従事した兵士を含めて、軍人ら9000人以上がパレードに参加。ただ、登場する兵器などの数は昨年の125台から75台へと大幅に減り、規模は年々縮小している。

政権がモスクワのテロを世論形成に利用か

 ウクライナで続く戦闘を巡って、ショイグ露国防相は3日の会議で、1月以降に敵軍の人的損失が11万人を超え、ウクライナ東・南部で547平方キロを制圧したと主張。「相手側は我々の猛攻によって撤退を余儀なくされている」と露軍の優勢を強調した。

 攻勢を支えるのが…

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