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ウクライナ侵攻

ロシアによるウクライナへの軍事侵攻から2年。長期化する戦闘、大きく変化した国際社会の行方は……。

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占領範囲広げるロシア ウクライナの挽回、防空能力強化の支援が鍵

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ロシア軍の攻撃などで破壊されたウクライナ東部ドネツク州の要衝チャソフヤールの市街地(無人機撮影の動画から)=4月29日、Ukraine Patrol Police提供・AP
ロシア軍の攻撃などで破壊されたウクライナ東部ドネツク州の要衝チャソフヤールの市街地(無人機撮影の動画から)=4月29日、Ukraine Patrol Police提供・AP

人口は露の4分の1 兵員不足も悩みの種

 ウクライナ東・南部に広がる戦線では、ロシア軍が2月に東部ドネツク州の要衝アブデーフカを制圧して以降、周辺へ占領範囲をじわじわと広げている。

 露軍が9日までの制圧を狙っていたとみられるのが、約1年前に陥落させた同州バフムトの約10キロ西にある要衝チャソフヤールだ。露軍が制圧すれば、さらに西のクラマトルスクやスラビャンスクといったウクライナ軍の防衛拠点へのルートを開くことにつながる。

 ウクライナ国防省情報総局のスキビツキー副局長は2日付の英誌エコノミストのインタビュー記事で、チャソフヤールの陥落は「時間の問題だ」と語り、局地的な窮状を明らかにした。

 劣勢の背景には、欧米からの支援停滞による弾薬不足の深刻化がある。ただ、4月に米国でウクライナ支援予算が成立し、武器供給が再開される見通しが立った。欧州諸国からも防空能力強化のための追加支援の動きがある。

 人口規模でロシアの約4分の1程度のウクライナでは、兵員不足も悩みの種だ。…

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