磐田FWマテウス・ペイショット(28)が、3戦連発に照準を合わせた。11日のホーム鳥栖戦に備え9日、磐田市内で非公開調整。公開された冒頭の練習で笑顔も見せた助っ人ストライカーは「連戦で疲労はあるけど、試合に向けてうまく調整できている。次も、自分がゴールを決めて貢献したい」と誓った。

この日、クラブは得点ランキングトップに立つFWジャーメイン良(29)の負傷離脱を発表。額の骨折で練習合流までに手術後、約1カ月を要するという。ともに攻撃をけん引してきた相棒の離脱に、ペイショットは「自分への期待が大きくなること、その期待に応える責任があることも分かっている」と奮起。MF石田雅俊(29)ら“代役候補”の鼻息も荒く「みんな良い準備をしている。一丸で乗り切りたい」と力を込めた。

対する鳥栖は直近3戦勝ちなし(1分け2敗)で、J2降格圏の19位に低迷。13位の磐田も同2戦勝ちなし(1分け1敗)と、両軍ともに浮上の契機となる勝ち点3を懸けた一戦となる。ペイショットは「簡単な試合は1つもない。あと1日、しっかり準備をしたい」と3戦ぶりの勝利に向け、口元を引き締めた。【前田和哉】

○…守備陣も踏ん張りどころを迎える。開幕から全試合で先発してきたDFリカルド・グラッサ(27)が、前節東京V戦の1発退場で出場停止。さらにDF森岡陸(25)が負傷離脱中で、DF伊藤槙人(31)も前日8日に合流したばかりとCBの台所事情は厳しい。先発復帰が濃厚なU-23日本代表のDF鈴木海音(21)は「より一層『やらなきゃ』という気持ちがある」と力を込めた。