俳優山崎賢人(29)が9日、都内で主演映画「陰陽師0」(佐藤嗣麻子監督)の大ヒット御礼舞台あいさつに登壇した。同作は上映から3日間出興行収入2・5億円を記録。海外の映画祭での上映も予定している。

大きな反響を受け、山崎は「呪術取得して体現できて良かった」と笑顔を浮かべた。呪術を使うシーンに苦戦もあったとし「手の動きと呪文を両方同時にやるっていうのが難しかったです。指の形も特徴的だった」と振り返った。山崎の呪術シーンに佐藤監督は「指が長くてみんなが見とれる」、染谷将太(31)も「かっこよかった。現場でもブツブツ唱えててて。役者が現場で唱えてるのなかなかないです」と山崎の努力をねぎらった。

この日は佐藤監督がキャスト陣にサプライズ。舞台あいさつ途中、佐藤監督のリクエストで登壇者と観客で「開運召喚!」とかけ声を行うと、原作者の夢枕獏氏(73)が登壇。公開記念舞台あいさつでは、佐藤監督の夫で「ゴジラー1・0」を手がけた山崎貴監督が、サプライズで会場に現れたこともあり、佐藤監督は「仕返しをしました」とニヤリ。「陰陽師」の“生みの親”の登場に山崎や板垣李光人(22)も驚きの表情を浮かべた。夢枕氏は今作を鑑賞し「監督と一緒に見て、良くなかったら何て言って褒めようかって思ったんですが、原作抜きにして良い映画を見たなって言う感想を抱きました」と称賛した。

キャスト陣への感想も送り、安倍晴明を演じた山崎には「今までと違って若い晴明。どういう晴明になるかなって楽しみがあった。いろんな晴明を思い描くと思いますが、外れてないって思う。山崎さんの晴明を見たときに良いなって。『これいけますよ』って監督に言いました」と高い完成度に賛辞を贈った。源博雅を演じた染谷には「同じプロレスファン」と親近感をいだきつつ「顔の表情がすごく良い」とし、帝を演じた板垣には「不思議な色気がある人。かみさんから『会うならよろしく。ファンになったと伝えて』と言われました」と夫婦で太鼓判を押した。

夢枕氏はキャスト陣に直筆メッセージ入りの色紙をプレゼントした。キャスト3人は恐縮しながら受け取り、山崎は「かっこいいです。額に入れたい。大切に部屋に飾ります」とよろこび、染谷も「家宝です。原作本と一緒に並べて飾ります」と大切そうに抱えていた。