ガンバ大阪DF中谷進之介(28)が、古巣である11日名古屋グランパス戦(豊田ス)に向けてモチベーションを上げている。9日の非公開練習後に「特別な思いは持ちすぎないように」としつつも、「楽しみな一戦。仲良い選手はいっぱいいる。みんなとできるのは久しぶりなので楽しみ」と話した。

名古屋では18年6月から昨季まで約5年半プレーしただけに、名古屋の強みは熟知している。名古屋FW陣については「少ないチャンスでも決めきれる選手がいる」と警戒。続けて「ポイントはけんすー(FW永井謙佑)がどこで出てくるか。パトリックを入れてシャドーにけんすーを置くのか、けんすーをワントップにしてモリシ(森島司)と倍井(謙)のツーシャドーで来るのか。キャスパー(ユンカー)も途中から出てくるだろうし、FWのタイプによっていろいろ変わってくる」と元チームメートの名を挙げながら、戦いのイメージを膨らませた。

その中でも中谷が特に注意すべき点としたのが、MF米本拓司(33)から永井へのルートだ。「ボールを取った後に米くんは前見てあそこにつけてくる。それで一発やられないっていうこと」と力を込めた。

「居心地が良すぎた」と名古屋を離れた中谷にとって、豊田スタジアムは愛着のある場所。「あのスタジアムでやれるのは楽しみ。ブーイング(されるん)じゃないかなと思ってるけど…されたらしょうがないですね(笑い)」。G大阪ディフェンスリーダーとして圧倒的な存在感を見せている戦番号20は、アウェーチームとして戦う会場での雰囲気も楽しみにしながら、試合を待つ。