三菱重工浦和レッズレディースと、韓国で11連覇中の強豪・仁川現代製鉄レッドエンジェルズ(韓国)が10日、女子サッカーのアジア王者を決めるアジア・クラブ選手権の決勝で対戦する。

U-20女子ワールドカップ(W杯)のチームメートだった三菱重工浦和のMF柴田華絵(31)と仁川現代製鉄のMF田中陽子(30)が、決勝戦前の前日会見で再会を果たした。

田中は「はな(柴田)とは、15歳ぐらいの時からプレーしていた。ACLの決勝で戦えるとは。期待もあるし心から嬉しい。いに駆け引きしながら楽しみたいと思っています」。柴田は「(田中は)技術がすごく左右両足で得点できる。ポジション的にもマッチアップする場面がある。試合中の駆け引きをぜひ、見てほしいし、私も楽しみにしています」と対戦を心待ちにした。

田中は19年からスペイン、22年から韓国でプレーしている。その間、日本では女子のプロサッカーリーグのWEリーグが誕生した。田中は「私がいた約5年前からメンバーも替わって若い選手も多い。以前よりパワーアップしてスピードもあって、昔の日本のサッカーと欧州のサッカーが融合してる感じ。選手のレベルも高いなと思います」と日本の女子サッカーの変化を言葉にした。

決勝戦は、熱烈な応援で知られる浦和サポーターの大応援が予想される。仁川現代製鉄にとっては完全アウェーになるのは必至。田中は「浦和は日本で一番有名なぐらい、サポーターが熱いので。韓国の選手は驚くと思いますが、私が先に話して、浦和の応援の言葉を自分たちの力にしようと。そういうスタジアムに出来るのは光栄なこと。そこに負けないよう、自分たちのペースでプレーできたら」と話した。【岩田千代巳】