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宇野昌磨|Fun!フィギュア

昨季は世界選手権で2連覇を達成。大舞台での安定感が光る。高難度の演技構成に磨きをかけ、さらなる高みを見据える

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キャリア終盤は「ステファンと共に」 信頼で結ばれた師弟 宇野引退

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フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ中国杯で、男子SPの演技を終え、ステファン・ランビエルコーチ(左)と抱き合い安堵(あんど)の表情を浮かべる宇野昌磨=中国・重慶で2023年11月10日、吉田航太撮影
フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ中国杯で、男子SPの演技を終え、ステファン・ランビエルコーチ(左)と抱き合い安堵(あんど)の表情を浮かべる宇野昌磨=中国・重慶で2023年11月10日、吉田航太撮影

 フィギュアスケート男子で日本勢初の世界選手権連覇(2022年、23年)を達成した宇野昌磨選手(トヨタ自動車)が9日、現役引退を発表した。選手としてのキャリア終盤を支えたのが、06年トリノ冬季オリンピック銀メダルのステファン・ランビエル・コーチ(39)だった。リンクサイドから熱いまなざしで、時に厳しく、時に優しく、宇野選手を見守り続けた。

 「僕は、彼にすごく何回も救われている。ステファンにとって良い存在でいたい」

 宇野選手にとってランビエル氏はスケートにおける心の支えだった。演技が終われば真っ先にリンクサイドに目をやった。ランビエル氏が自分の滑りに対してどう喜んでくれているかが、常に気になっていたからだ。

 19~20年シーズン、コーチ不在でスタートした宇野選手だが、序盤はなかなか結果が伴わなかった。得点を待つ「キス・アンド・クライ」には1人ぽつりと座り、涙した大会もあった。

 そんな時に手を差し伸べたのが…

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