キャリア終盤は「ステファンと共に」 信頼で結ばれた師弟 宇野引退
毎日新聞
2024/5/9 12:23(最終更新 5/9 12:23)
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フィギュアスケート男子で日本勢初の世界選手権連覇(2022年、23年)を達成した宇野昌磨選手(トヨタ自動車)が9日、現役引退を発表した。選手としてのキャリア終盤を支えたのが、06年トリノ冬季オリンピック銀メダルのステファン・ランビエル・コーチ(39)だった。リンクサイドから熱いまなざしで、時に厳しく、時に優しく、宇野選手を見守り続けた。
「僕は、彼にすごく何回も救われている。ステファンにとって良い存在でいたい」
宇野選手にとってランビエル氏はスケートにおける心の支えだった。演技が終われば真っ先にリンクサイドに目をやった。ランビエル氏が自分の滑りに対してどう喜んでくれているかが、常に気になっていたからだ。
19~20年シーズン、コーチ不在でスタートした宇野選手だが、序盤はなかなか結果が伴わなかった。得点を待つ「キス・アンド・クライ」には1人ぽつりと座り、涙した大会もあった。
そんな時に手を差し伸べたのが…
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