サッカー女子のアジア・クラブ選手権決勝で、三菱重工浦和レッズレディースが10日、浦和駒場スタジアムで仁川現代製鉄レッドエンジェルズ(韓国)と対戦する。

女子アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)のプレ大会の位置付けで、3月にアジアサッカー連盟(AFC)が決勝開催を行わないことを発表したが、クラブやWEリーグが決勝開催を熱望し、韓国とも協議した結果、開催が決まった。

今大会6得点で得点女王のFW清家貴子(27)は、ドタバタの末の開催に「シンプルに出来て良かったと思う。ありがたみを感じます」と受け止めている。今季はリーグ戦で12試合連続得点を含む今季17得点と絶好調。今大会の6得点も「忘れてました」と笑い「次の試合も点を取るつもりでいるので。点を取って勝たせたい。でチームが勝てれば最高」と話した。

リーグ戦も優勝が目前で、アジア優勝と一気に2冠のチャンスが迫っている。それでも「タイトルを一気に落とすかもしれない危機感もかなりある。1つとれば自信になる。ACLはリーグ戦においても大事な試合」と気を引き締める。

相手の印象に「韓国チームでスピード、パワー、高さで押してくるイメージはあるが、ポゼッションもしてくる印象。(相手が)つないでくる方が自分たちのプレスはかけやすい」と見据える。

男子のトップチームはACLを3度制覇しており「レッズというチームにいる限りアジアは目指したい。こういうチャンスがある限り本気で取りに行きたい」と男女アベックでの「アジア頂点」を目指す。【岩田千代巳】