米下院「クーデター劇」失敗 保守強硬派の議長解任動議は無効に

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米連邦議会=2024年2月14日、秋山信一撮影 拡大
米連邦議会=2024年2月14日、秋山信一撮影

 米連邦議会のマージョリー・テイラー・グリーン下院議員(共和党)は8日、3月に提出していたマイク・ジョンソン下院議長(共和党)の解任動議の採決を求めた。しかし、直後に動議を棚上げして事実上取り消す議案が提出され、共和、民主の圧倒的多数の賛成で可決。2023年10月のマッカーシー前議長解任に続く共和党保守強硬派による「クーデター劇」は失敗に終わった。

 解任動議の棚上げ議案は、賛成359票、反対43票だった。民主党の多数は、ジョンソン氏が4月にウクライナ支援などを盛り込んだ緊急予算成立に協力したことを踏まえ、議長擁護に回った。棚上げに反対したのは共和党は11人、民主党は32人だった。

 グリーン氏はトランプ前大統領に近い議員として知られ、ウクライナ支援継続反対や国境管理強化を主張。議長解任動議を提出し、ジョンソン氏に揺さぶりをかけていた。しかし、ジョンソン氏はグリーン氏の要求を受け入れず、11月に大統領選を控えるトランプ氏も「今は民主党と戦う時だ」としてジョンソン氏支持に回っていた。【ワシントン秋山信一】

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