小切手詐取は「歯の治療」名目 水原容疑者の裁判資料で判明

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ドジャースの大谷翔平選手(右)と元通訳の水原一平容疑者=ロサンゼルスで2024年2月3日、AP 拡大
ドジャースの大谷翔平選手(右)と元通訳の水原一平容疑者=ロサンゼルスで2024年2月3日、AP

 米大リーグ、ドジャースの大谷翔平選手(29)の銀行口座から不正に送金し銀行詐欺の疑いで訴追された元通訳、水原一平容疑者(39)が、「歯の治療」の名目で大谷選手から受け取った6万ドル(約930万円)の小切手をだまし取っていたことが、8日に公開された裁判資料で新たに明らかになった。

 裁判資料によると、水原容疑者は2023年9月に歯の治療費として6万ドルが必要になり、同意した大谷選手から小切手を受領した。しかし水原容疑者は、実際には大谷選手の口座にひも付いたデビットカードで無断で治療費を支払っており、小切手の6万ドルは自身の口座に入金して着服していた。

 また今年1~3月には転売目的で約32万5000ドル(約5050万円)相当の野球カードを大谷選手の口座を使いインターネットで購入していた。

 連邦地検によると、水原容疑者は21年11月~24年1月、違法賭博の借金を返済するため、大谷選手の口座からブックメーカー(賭け屋)に1600万ドル(約24億8800万円)以上を不正に送金したなどの疑いがある。米司法省は5月8日、水原容疑者が容疑を認めることに同意したと発表した。【ニューヨーク八田浩輔】

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