大会最多14度の優勝を誇るレアル・マドリード(スペイン)がホームでバイエルン・ミュンヘン(ドイツ)に2-1で逆転勝ちし、2戦合計4-3で2季ぶりに決勝進出を決めた。

途中出場のFWホセル(34)が終盤に2ゴールを挙げた。6月1日にロンドンのウェンブリー競技場で行われる決勝で、ドルトムント(ドイツ)と対戦する。

前半はややホームのRマドリードが優勢。13分、ビニシウスの右足でのシュートが左ポストに当たり、その跳ね返りをロドリゴが右足ダイレクトで狙ったが、これはGKノイアーが好セーブ。CLの無失点記録を塗り替えた守護神が立ちはだかった。

Bミュンヘンは27分にニャブリが負傷。代わりにデービスがそのまま左サイドの攻撃的位置に入った。その2分後にはキミヒの右からのクロスでチャンスをつくり、相手のクリアボールを最後はケーンが右足で強烈なシュート。これはGKルニンが触れてゴール右に外れた。

前半40分、Rマドリードは左サイドから鋭いクロス。そのままゴールに入るかと思われたが、GKノイアーが左手1本で防いだ。

前半の記録上のシュート数はRマドリードの8本に対し、Bミュンヘンはケーンの1本のみ。それでもBミュンヘンはGKノイアーのセーブだけでなく守備陣のシュートブロックも光り、0-0で折り返した。

後半からはRマドリードがビニシウス、ロドリゴの2トップと、前半は左サイドでプレーする機会が多かったベリンガムの立ち位置を微調整。ベリンガムがやや中央へ、ビニシウスが左サイドに張り出し、そこから積極的にドリブルを仕掛けて好機をつくった。

14分、中央ペナルティーエリア手前でボールを受けたベリンガムが倒されてFKを獲得。それをロドリゴが右足で狙い、シュートは枠を捉えるが、これもGKノイアーがはじき出した。

さらにビニシウスの左からの攻撃は止まらない。15分には左サイドから切れ込み、右足でシュート。キミヒ、デリフトもその突進を防げなかったが、またしてもGKノイアーが鋭く反応して防いだ。

そんな中、Bミュンヘンが一瞬の隙を突く。23分、カウンターからケーンがロングパス。デービスが左サイドでボールを受けると、リュディガーをかわして右足でシュート。これがゴール右隅に突き刺さった。カナダ代表MFはCL通算40試合目での初ゴールとなった。

リードを許したRマドリードは一気に2人交代。クロース→モドリッチ、チュアメニ→カマビンガ。すると後半26分、モドリッチの右CKからバルベルデが右足でシュートを放つと、これをナチョがさわってそのままゴールに吸い込まれた。同点と思われたが、VARの判定でナチョがキミヒを突き飛ばしていたとしてゴールは認められなかった。

後半43分、同点に追いつく。ビニシウスの右足でのシュートをGKノイアーがファンブル。そのこぼれ球を途中出場のホセルが詰めた。ここまで再三の好セーブを見せていたノイアーが痛恨のミス。その直後の46分、左からのクロスに再びホセルが詰めて劇的な逆転勝利を収めた。

【動画】オフサイドか否か、VARの結果…途中出場ホセルが終了間際に奇跡の逆転弾!