【楽天藤平尚真】恩師の色紙を宝物に入寮…8年たっても色あせない金言/連載〈54〉

楽天藤平尚真投手(25)が、新境地で覚醒中です。今季、先発から中継ぎに転向。昨季までで通算10勝も、1イニング勝負での適性を示し、日に日に存在感が増しています。先発時代よりも出力が上がり、自己最速を2キロ更新する155キロを計測。威力のある真っすぐで打者をねじ伏せています。16年ドラフト1位右腕が、配置転換や直球へのこだわりなどを語りました。

プロ野球

◆藤平尚真(ふじひら・しょうま)1998年(平10)9月21日生まれ、千葉県富津市出身。横浜高では3年夏の甲子園に出場。16年ドラフト1位で楽天に入団。17年6月16日阪神戦で初登板。同8月22日ロッテ戦でプロ初勝利。昨季までのプロ7年で45試合に登板し10勝16敗、防御率4・27。今季推定年俸1450万円。185センチ、85キロ。右投げ右打ち。

「体の状態的にはすごくいい」

――今季、先発から中継ぎに転向。手応えは

藤平まだ始まったばかりですし、ここからまだいろいろ大変なこととかもあると思いますが、体の状態的にはすごくいいです。これからどうなるか分からないので、ちょっと不安な面もありますけど、今のところは順調に来ています。

――昨秋に今江監督から配置転換を打診された。率直にどう感じたか

藤平今江さんとはいろいろコミュニケーションは取りながら、こういう形で中継ぎをやらせてもらえてるんで、マイナスに捉えることは1つもなかったです。本当にチームが勝つために中継ぎで力になれるのであれば、そこでやろうっていう気持ちでした。

――中継ぎは先発と違っていつ投げるか分からない

藤平試合展開がどうなるか分からないので、最初は準備を含めて結構、戸惑いながらやってました。

今になってはしっかり準備の仕方とかも決まってきたんで、そこまで苦ではないですけど。毎日しっかり同じ準備をして、どんな場面でも投げられるようにはしています。

――中継ぎ転向でアドバイスを受けた先輩は

藤平一番はやっぱり(松井)裕樹さんがメジャーに行く前になんとしても話を聞いときたいなと思って、去年、仙台にいる12月の期間はトレーニングや食事面についてとかをいろいろ聞きました。

――松井の言葉で特に印象に残っているのは

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