最高益なのに…トヨタ経営陣、なぜ表情硬い 中長期で根深い課題

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決算発表の記者会見をするトヨタ自動車の佐藤恒治社長=東京都中央区で2024年5月8日午後2時18分、新宮巳美撮影
決算発表の記者会見をするトヨタ自動車の佐藤恒治社長=東京都中央区で2024年5月8日午後2時18分、新宮巳美撮影

 日本企業として初めて連結営業利益が5兆円を突破したトヨタ自動車。8日、東京都内で開いた2024年3月期決算の記者会見で経営陣の表情は、むしろ緊張感に包まれていた。グループ内で続く認証不正問題に加え、自動車業界の先行きにはいくつもの難題が横たわっているからだ。

続くグループ内の問題、根底にある課題

 「車を作ってお客様にお届けすることが、こんなにありがたいと思った期はない」。過去最高益の感想を問われた佐藤恒治社長は、こう切り出した。続けて、今期は「この経営基盤をしっかりと踏まえて、持続的な成長を実現するための足場固めを最重要課題と捉えて取り組んでいく」と語り、「足場固めの1年」を強調した。

 張り詰めた空気になったのは…

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