激しく叱責の上司とまた同じ職場に→休職 市消防局でパワハラか

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赤色灯を回す消防車(写真はイメージ) 拡大
赤色灯を回す消防車(写真はイメージ)

 千葉県柏市消防局(本田鉄二局長)の男性署員が、消防分署に勤務していた2022年4月~23年3月、分署長から繰り返し激しい叱責などを受け、今年4月の異動で再び分署長と同じ職場になった後に休職していることが8日、関係者への取材で判明した。関係者からは「パワーハラスメントが原因」との声も出ている。

 関係者によると、署員は消防分署に勤務していた1、2年前、分署長に同僚の前で激しく叱責されたり、休日に電話で事案処理の方法について数十分にわたって詰問されたりする行為を執拗(しつよう)に受けた。署員は4月1日付で消防司令として消防署に異動。分署長も同じ署の消防司令長として異動したため、新たな職場で再び上下関係になることを悩んでいたという。

 署員は4月1日以降出勤せず、同4日に1カ月の病気休暇届を提出。その後、さらに1カ月の延長届を出し、出勤していない。

 消防司令長と同じ職場で勤務したことがある別の署員は毎日新聞の取材に「(過去に消防司令長が)みんなのいる前で、大声で部下を問い詰めたり、非難したりしている様子を何度も目撃した。自分だったらたまらないと思った」と話す。

 同市消防局の鈴木清副局長は毎日新聞の取材に「パワーハラスメントの有無も含め、職員のプライバシーもあるため現段階では何もお話しできない。しかし、ハラスメントは許されない行為で、(あったら)当然、厳正に対処する」と話した。【高橋努】

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