アルビレックス新潟はオフ明けの8日、11日のホーム浦和レッズ戦に向けて聖籠町で練習を再開させた。左足の負傷から復帰したDFトーマス・デン(27)はフルメニューを消化。20、21年に所属した古巣戦に向け、「たとえ足が1本になっても戦わなければならない。ふたつ勝ってシーズンダブルを狙う」と闘志をたぎらせる。

第8節北海道コンサドーレ札幌戦(4月13日)の空中戦で頭部を強打。その後もピッチに立ち続けたが、接触プレーで左太ももを打撲した。「ケガをするたびに1つずつ日本語を覚えています」と苦笑いも、「早く勝利に貢献したい」とギアを上げる。チームはトーマス・デンが欠場した直近4試合で7失点と守備の立て直しが急務。「自分たちのミスから失点している。練習からしっかりと見つめ直し、DFとしては無失点に抑えたい」。

浦和は高身長な選手をそろえるだけにセットプレーやクロス対応が無失点の鍵となる。「国際舞台を経験して慣れているし、対戦した選手もいる。普段通りのプレーをするだけ」と“完封”へ向け自信を示した。【小林忠】