サッカー男子代表チームが10大会連続のオリンピック(五輪)出場を逃した韓国サッカー界が、大きく混乱している。

韓国サッカー協会(KFA)傘下の指導者協会が7日、KFAの鄭夢奎(チョン・モンギュ)会長(62)の辞任を要求した。

声明文を出し「低迷中の底辺には目を向けず、代表の成績だけに集中する現指導部の方針で韓国サッカーは後退する一方だ。鄭夢奎会長がすべての責任を取り、退任すべきだ。五輪出場失敗は偶然に起きたことではなく、予想された惨事。以前から代表監督選任を計画的に行うように意見を出しているが、会長を初め、現執行部はその場しのぎの人選してしていない。その延長戦でこのような大惨事が起きた」と意思表明した。

KFAは鄭夢奎の決定で、A代表にクリンスマン監督を選任した。しかし米国での在宅勤務を優先し、Kリーグ視察などをおろそかにするなど、指導法に疑問符がつき、1年で解雇した。

その空白を埋めるため、4月には五輪予選直前のU-23韓国代表の黄善洪監督を2試合限定のA代表臨時監督に選任。五輪出場のための大事な準備期間に黄善洪監督をA代表をみせたことも影響したのか、結局五輪出場を逃した。

サポーターもソウル市内のKFA前で、鄭夢奎会長の辞退を求める抗議を行うなど、混乱はしばらく続きそうだ。