特集

広島

プロ野球・広島東洋カープの特集サイトです。

特集一覧

広島・秋山 技術はうそをつかない 阪神・村上に勝利の立役者

  • ブックマーク
  • 保存
  • メール
  • 印刷
プロ野球・広島 拡大
プロ野球・広島

○広島2―0阪神●(7日・甲子園)

 特定の投手に対して何連敗というのは、選手は気にするものだ。広島が、今季2連敗中の阪神・村上頌樹に対して勝った。立役者の一人が、1番・中堅の秋山翔吾だった。

 得点力不足のチームにとって追加点が欲しい場面だった。1点リードの五回2死一、二塁で迎えた第3打席。先発の床田寛樹が野手顔負けの打撃で右前打を放ち、秋山に打席が回った。

 秋山にとって、相手の村上はこういう投手だ。

 「ヒットが出るイメージがあるピッチャーは普段通り(打席に)入れるところはあるんですけど、そういうのが浮かびづらいピッチャー」

 今季、村上との対戦では1本塁打を記録しているが、6打数1安打という数字が示す通り、打てていない。「一回リセットしてアプローチだけは変えない」という心構えで打席に入った。

 5球目の内角直球をファウルした後の外角直球をうまくおっつけて左前へ運び、2点目が入った。そのアプローチの仕方については「しゃべって書かれて困ることはたくさんあるんで」と、語るのを拒むところは秋山らしい。一回には先頭打者として内角の変化球を引っ張って二塁打とし、4番・小園海斗の犠飛で先制の本塁を踏んだ。

 「村上に何連敗とか、そういうのって(報道陣は)書きやすいじゃないですか。文字になって見たり人の声から入ったりすると、結構頭に残るもんです。一個止まるだけでも次は行けるんじゃないか、前に進める要因じゃないかな」

 西武時代に卓越したバッティングでシーズン216安打の日本記録を樹立した秋山は4月で36歳になった。それでも技術はうそをつかないし、プロ意識や言葉の使い方は変わらない。【荻野公一】

あわせて読みたい

この記事の特集・連載

この記事の筆者

アクセスランキング

現在
昨日
SNS

スポニチのアクセスランキング

現在
昨日
1カ月