おかわり君こと西武中村剛也内野手(40)が、通算476本塁打を放って歴代10位タイなり、阪神などで活躍した金本知憲氏(56)に並んだ。2点を追う6回先頭の第3打席。ロッテ2番手右腕国吉に対し、1-2と追い込まれながらも4球目をとらえ、左翼席ホームランラグーンへ運ぶ5号ソロを打った。「打ったのはカットボール。打ててよかったです」といつも通り淡々とコメントを残した。

今季2回目の4番打者で先発した。1回1死一、二塁と先制の好機で回ってきた第1打席では、ダイクストラに三ゴロ併殺打に倒れた。3回2死一、三塁では遊ゴロ。2試合連続となる本塁打にも、前の打席で得点をもたらせず「1打席目、2打席目とふがいないバッティングだった」とチャンスでの打撃を悔やんだ。

ロッテに開幕から6連敗を喫するのは球団史上初めて。これで今季4度目の3連敗となり、借金は再び「10」となった。中村剛の記念弾は空砲に終わったが、左翼から右翼へ10メートルを超える逆風の中での1本。松井監督は「この風と関係なく入るからね。すごいね」と話した。試合後、報道陣の前で話すことなく球場を後にしたベテランは、大杉勝男が持つ歴代9位486本にも少しずつ迫る。【山崎純一】

▼中村剛が2戦連発の5号。これで通算本塁打は476本となり、歴代10位の金本(阪神)に並んだ。中村剛は昨年8月15日に40歳を迎えてから初の2戦連発で、40代選手の2試合連続本塁打は18年8月10、12日福留(阪神=41歳3カ月)以来、6年ぶり。西武では球団史上初の40代選手の2戦連発となった。

▽西武松井監督(ロッテに開幕から6連敗)「全部やられていますからね。策を練ってやっていきたいと思います」