日本テレビ系「ザ!世界仰天ニュース」(火曜午後9時)が7日放送され、1988年(昭63)に23歳の若さで亡くなったタレント堀江しのぶさんの闘病について紹介した。

堀江さんは1984年にデビューし、健康的なビジュアルでグラビア界を席巻。その後バラエティー番組でMCを務めるなど売れっ子となったが、早期の発見が難しいとされるスキルス胃がんと診断された。

番組にゲスト出演した、堀江さんと同世代のヒロミ(59)は「俺と同い年くらい。彼女はいろんなバラエティーも出ていたりしたから、グラビアから(人気が)出る人の1号だと思う」と話した。堀江さんを見いだした芸能事務所「イエローキャブ」を立ち上げた野田義治氏もVTR出演。テレビに引っ張りだこだった堀江さんは、番組収録を途中で抜けることもあり「次の番組に間に合わないから、途中で僕が引っ張り出しちゃった」などど思い出を語る場面もあった。

体調を崩した堀江さんにスキルス胃がんが見つかると、がん細胞が転移し取り除くことができないほどの末期状態だった。当時堀江さん本人にはがんと告げず、メディアにも「良性の卵巣のう腫」と発表したという。

1990年代前後、本人へのがん告知率は約15%と一般的ではなく、ヒロミは「昔は言わなかったよね」と回顧。一方で看病にあたる親族や近しい関係者の心中も察し「周りはうそをつかないとならないから」と語った。