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脱毛症、LGBT、多様なモデルのランウエー 「違いに触れて」

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手を取り合って歩く脱毛症の桃花さん(左)と半身まひの百武桃香さん=大阪市都島区で2024年4月28日午後3時16分、木村綾撮影
手を取り合って歩く脱毛症の桃花さん(左)と半身まひの百武桃香さん=大阪市都島区で2024年4月28日午後3時16分、木村綾撮影

 「小さなインクルーシブ社会」をテーマに多様な人たちで音楽やショーを楽しむ催し「WEAVE!」が、大阪市都島区のNPO法人「さをりひろば」であった。少数派の人たちへの理解を深めてほしいと、ファッションショーは脱毛症や半身まひの女性、トランスジェンダーら多様なモデルを起用。約130人の来場者でにぎわった。

 イベント企画を手掛ける「Lien LABO」が主催。「見た目では分からない違いに触れる」をテーマにしたショーで、7人がランウエーを歩いた。女性の体で生まれ、男性として生活するトランスジェンダーの永井裕人さん(41)もモデルを務め、「僕たちはぱっと見て(違いが)分からないからこそ、誰かの何気ない言動で落ち込むことがある。気づいていないだけで、多様な人たちが当たり前に存在していることを知ってもらうことが一番大事だと思う」と話した。

 全頭型の円形脱毛症で3歳から頭髪がない府内の高校3年、桃花さん(17)は、最初は金髪のウイッグを着けて歩き、次の登場では植物模様のペイントを施した頭を披露した。「脱毛症への理解はまだ広まっていなくて、『ハゲ』などと言われて傷ついている人たちもいる。今日はありのままの姿を見てもらえて、脱毛症を知る人が一人でも増えたことがうれしい」と振り返った。【木村綾】

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