女優鈴木保奈美(57)が7日、大阪市内で主演舞台「逃奔政走-嘘つきは政治家のはじまり?-」(7月20~21日=京都劇場)の取材会に出席。政治コメディーへ挑む思いを語った。

鈴木演じるクリーンで人権派の知事小川すみれが、やってしまった不正をもみ消すべく、七転八倒する政治コメディー劇だ。

脚本演出を手がけるのは冨坂友氏。6年前に鈴木が冨坂氏の舞台を見て「何て面白い舞台。多くの人に見てもらいたいし、私も出たい」と感激。ラブコールを送り続けてきた舞台が実現するとあって、鈴木は「私も楽しみ。シンプルに夢中になって見て、笑っていただける作品になる。いろんな伏線も張ってあるので、2回3回と見に来て」とアピールした。

コメディーとはいえ、テーマは政治。政治的メッセージはないというが「議会ってどうなんだろうとかちょっとでも興味を持っていただけたら、私たちの仕事の意義なのかなと思う」。

「選挙には必ず行っています」といい、今回の舞台にあたっては東京都議会も見学。小池百合子都知事の演説も聞いたそうで、「お芝居する人間が参考にすることって、たたずまいとか雰囲気。いろんな役職の方の全体的な雰囲気を味わえたので、それは反映できると思う」と話した。

ちなみに、選挙の出馬要請を受けたことがあるかと聞かれると「ないです、ないです」と笑い飛ばした。

また、鈴木出演の政治コメディーといえば、97年のフジテレビ系ドラマ「総理と呼ばないで」が思い出される。三谷幸喜氏脚本で、鈴木は田村正和さん演じる首相の妻を演じた。

冨坂氏は“ポスト三谷幸喜”とも呼ばれるだけに、「冨坂さんは三谷幸喜さんが大好きで、よく話題に出る。私の中で出られたのは大切なことなので、思い出すことはあります」と振り返っていた。

※嘘は口ヘンに虚の旧字体