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広島・長崎原爆

1945年8月、広島・長崎へ原爆が投下されました。体験者が高齢化するなか、継承が課題になっています。

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ヒロシマの座標軸

G7サミットから1年の広島 来訪者急増は危機感の投影か

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G7サミットの開催を記念して植樹された被爆桜2世のソメイヨシノ=広島市中区で2024年4月17日午後2時12分、宇城昇撮影
G7サミットの開催を記念して植樹された被爆桜2世のソメイヨシノ=広島市中区で2024年4月17日午後2時12分、宇城昇撮影

 この1年で、核兵器のない世界に近づいたと実感できる人が果たしているだろうか。2023年5月、主要7カ国(G7)の首脳が被爆地に集った広島サミットから間もなく1年になる。

 核を巡る国際情勢の1年を振り返りながら、新緑に覆われた平和記念公園を歩いた。G7首脳が一列になって献花した原爆慰霊碑の近くには、サミット開催を記念して植樹された被爆桜2世のソメイヨシノが、高さ1・4メートルの説明板を超えるまでに育っていた。

 「核軍縮の進展に向けた国際社会の機運を今一度高めることができた」。昨年5月21日のサミット閉幕日、岸田文雄首相は原爆慰霊碑を背に記者会見に臨み、地元・広島で開催した意義と成果を誇った。ウクライナ大統領の出席に驚かされた一大政治イベントの後、世界はどうなったか。…

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