「貧乏な苦学生」はもういない 高学歴を求めて来日する中国人

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行知学園内の様子=東京都新宿区で2024年3月1日、川上晃弘撮影
行知学園内の様子=東京都新宿区で2024年3月1日、川上晃弘撮影

 日本に留学する外国人でも最多を占める中国人たち。主に富裕層の家庭の子が来日しているという。中国人留学生向けの予備校「行知(こうち)学園」(東京都新宿区)を経営し、中国の留学事情に詳しい楊舸(ようが)さん(37)は「いまだに中国人留学生を貧乏だと思う日本人が多い」と話す。【聞き手・川上晃弘】

私費留学生が9割超え

 ――中国の大学より日本留学のほうが試験は容易か。

 ◆日本人が東京大に合格するよりも、中国人が東大に入るほうが簡単だと思います。ただ、逆もしかりで、中国人よりも、日本人が北京大や清華大に入るほうが易しいです。

 それは、どの国にも留学生枠があるためです。海外の学生を受け入れることは、その国のファンを作ることにつながります。日本にすれば親日派が増えるということです。だから、どの国の政府も海外留学生が入りやすい環境整備に力を入れています。

 また、留学生数や外国人教員数は、国際化を示す指標として大学ランキングに直結します。大学側にも留学生らを入れようとする強い動機付けがあります。

 ――日本に来る中国人留学生は今後、さらに増えていくのか。

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