サザンオールスターズ、福山雅治らが所属する芸能事務所アミューズによる「アミューズボーイズオーディション NO MORE FILTER」の最終審査会が6日、都内で行われ、約8000人の応募者から大学3年の黄兆銘(こう・よしあき)さん(20)がグランプリに選ばれた。アミューズのボーイズオーディションは初めて。

名前が呼ばれると黄さんは「本当に実感が湧かなくてパニックです」と驚いた表情を見せた。写真撮影後に「やっと実感したような気がします。近くで支えてくれた家族に報告したいです」と笑みを見せた。

俳優とモデルで活動したいとし「誰かのあこがれの存在になりたい」と語った。好きな芸能人には出川哲朗を挙げ「人を幸せにする力がある。あんな大人になりたい」。バラエティー番組への興味を聞かれると「もし機会があれば出てみたいですが、俳優とモデルを主にしたいです」と笑った。

父はマレーシア人で、母がロシア人。アピールタイムでは、ロシア語で自己紹介し、得意のトランペットで「ルパン三世のテーマ」を披露した。トークコーナーでは、母が作る「ちょっと硬いハンバーグ」が好物と笑わせ、会場で見守る母に「お母さん、今日ハンバーグ作ってくださーい」と呼びかけた。賞金300万円はこれまで学費を出してくれた両親にすべて渡すという。

黄さんはジュエリーブランドの「THE KISS」賞も受賞しCM出演権も獲得した。準グランプリは西浦心乃助さん(14)、審査員特別賞は鈴木太士さん(18)。【小林千穂】

◆黄兆銘(こう・よしあき)2003年(平15)7月3日、東京都北区生まれ。都内大学の3年生。カナダに1年間の留学経験。特技、趣味はロシア語、トランペット。183センチ。

◆アミューズボーイズオーディション「NO MORE FILTER」 アミューズ創立45周年の23年10月から応募受付が開始され、1次の書類審査、2次のウェブ面接をへて、3次合宿審査には72人が参加。最終審査会にはファイナリスト8人が登壇した。最終審査会にはオーディションのキービジュアルを務めた事務所の先輩、鈴木仁、細田佳央太、新原泰佑、本島純政もプレゼンターとして出席。大規模オーディションは約6年ぶりの開催だった。