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イスラエル・ハマス戦闘

パレスチナ自治区ガザ地区を支配するイスラム組織ハマスが2023年10月7日、イスラエルへの戦闘を開始しました。

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ハマス、「イスラエルとの休戦案承諾」と発表 侵攻現実味で態度一変

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イスラエル軍が退避勧告を出したラファ東部から逃れる避難民たち=パレスチナ自治区ガザ地区南部ラファで2024年5月6日、ロイター 拡大
イスラエル軍が退避勧告を出したラファ東部から逃れる避難民たち=パレスチナ自治区ガザ地区南部ラファで2024年5月6日、ロイター

 パレスチナ自治区ガザ地区のイスラム組織ハマスとイスラエルの戦闘を巡り、ハマスは6日、提示されたイスラエルとの休戦案を受け入れると発表した。イスラエルは6日、ガザ地区最南部ラファで「限定的な範囲」の軍事作戦を行うとして住民の一部に退避勧告を出し、圧力を強めていた。今後はイスラエル側と早期に合意文書を締結できるかが焦点となる。

 声明によると、ハマス政治部門の指導者ハニヤ氏は6日、仲介国カタールのムハンマド首相兼外相やエジプトの情報機関トップと電話協議し、提示された休戦案を承諾すると伝えた。ハマスの代表団が近く、エジプトの首都カイロに入り、合意に向けた最終協議に臨むとの情報もある。

ハマス政治部門の指導者、ハニヤ氏=テヘランで2024年3月26日、WANAロイター 拡大
ハマス政治部門の指導者、ハニヤ氏=テヘランで2024年3月26日、WANAロイター

 交渉中の休戦案は、休戦期間中にハマスが人質を解放し、恒久的な停戦についても協議を始めるとの内容。これに対し、ハマスはイスラエルが休戦後に戦闘を再開しないよう、米国などが保証することを求めていたとされ、交渉は難航していた。イスラエルが6日、ラファの住民に退避勧告を出し、侵攻が現実味を帯びたことで、ハマスが態度を一転させた形だ。【カイロ金子淳】

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