ソフトバンク和田毅投手(43)が今季初先発で5回8安打4失点の粘投を見せ、24年初勝利をつかんだ。

43歳2カ月での勝利は、自身の持つ42歳7カ月の最年長記録を更新(昨年記録)。43歳シーズンでの登板自体も42歳で登板した今井雄太郎と昨季の自身を上回り球団初。さらに40代での勝利数は21勝となり、下柳剛(阪神)、黒田博樹(広島)と並び史上4位。(最多は中日・山本昌の40勝)。記録ずくめの今季1勝目になった。

2回に4長短打を許して3失点。4回には無死満塁のピンチを背負ったが、犠飛による1失点のみで意地を見せた。打線は4番山川の2打席連続本塁打や、三森の今季1号勝ち越し2ランなどで大量援護。和田にとっては納得のいく投球内容ではなかったが、91球を要して責任投球回を投げ切り勝ち投手になった。

今季は左手中指のマメの影響などで出遅れていた左腕。内定していた開幕ローテーションも回避し、和田にとっては約1カ月遅れの開幕だった。これで日米通算164勝。盟友でかつ目標に掲げる松坂大輔氏(43)の日米通算170勝まであと6勝に迫った。

 

<今季の和田>

◆実戦 2月28日、西武との練習試合で今季初実戦。西川に初球先頭打者本塁打を浴び、1回3安打1失点だった。

◆KO 3月5日のヤクルトとのオープン戦で3回途中5安打3失点。予定の3回を投げ切れなかった。

◆出血 3月26日の2軍広島戦で緊急降板。ゴロを処理した際に左手中指を負傷し、出血もあった。3回途中5失点と精彩を欠いた。

◆回避 内定していた本拠地開幕の4月2日ロッテ戦を回避することが決定。左手中指マメの影響なども考慮し、小久保監督が「こっちから止めた」と明かした。

◆復帰 4月10日の2軍オリックス戦で実戦復帰。6回4安打無失点で復活を印象付けた。

◆マメ 4月19日の2軍広島戦で左足親指裏のマメがむけたため、4回途中で降板。

◆完全 4月27日の2軍阪神戦で7回2失点、12奪三振。完全復活で1軍登板へGOサインが出た。

 

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