女子プロレス「スターダム」のIWGP女子王者・岩谷麻優(31)が、人生初の始球式に臨んだ。

自身の誕生日の2月19日からデザインされた「219」の背番号のユニホーム姿で登場。大きく振りかぶり、左足を高く上げ、右腕から山なりのボールを投じた。念願の始球式に向けて、念入りに練習を積んできたが、ホームベース手前でワンバウンド。ボールは左打者・ヤクルトの西川遥輝(32)の背後へすり抜けた。岩谷は思うような軌道を描けず、その場でしゃがみ込み、頭を抱えた。「練習したのに…。練習ではちゃんと届いていたんですよ」と顔を真っ赤にして、悔しがった。

プロレスの試合の合間にも、投球練習を積んできたという。「リング設営した後とかに会場内で、実際に18・44メートルを測って、ホームベースもそれっぽいものを作っていましたから」と手作りの“ブルペン”で投げ込み。時には公園でタオルを使ってシャドーピッチングまで行っていた。準備は万全だっただけに、体感したことのない傾斜の影響なのか、納得のパフォーマンスとはならなかった。これまで何度も大舞台を経験してきたスターダムのアイコン。4月27日の横浜BUNTAI大会では、Sareee相手に勝利し、IWGP女子の5度目の防衛を果たしたばかり。「プロレスの試合より、こっちの方が緊張しました。またチャンスがあれば、次は成功させたいです」とリベンジに燃えていた。