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黒鷲旗全日本男女選抜バレーボール大会は最終日の6日、Asueアリーナ大阪で女子決勝があり、デンソー(愛知)は岡山シーガルズに0―3で敗れ、7年ぶり3回目の優勝はならなかった。デンソーの辻健志監督は、来季の福島県郡山市へのホームタウン移転に向けて「さらなる進化を目指します」と誓った。試合後の主なコメントは次の通り。
スタートからリズム作れず
デンソー・辻健志監督 スタートから自分たちのリズムが作れなかった。なかなかアタックが決まらずに浮足立ってしまった。3セット目までで立て直せなかったことが悔やまれる。チームの課題としているオフェンスをうまく出せなかった。来季から新しいリーグが始まり、私たちはホームタウンを福島県郡山市に移転する。補強や強化を含めて、できる準備をしっかりして、さらなるチームの進化を目指したい。
(序盤からリードを許す展開)狙いは、しっかり相手のレフトの攻撃をディフェンスして、そこから攻め返すことだった。自分たちのアタックが決まらないことで決め急いでしまった。
想定外のことに対し、なかなか修正を加えられなかった。相手の緩いボールに対して準備はしてきたが足がついていかなかった。決勝を含めて6連戦という試合の中で、未熟さが少し出た。点差は離れたが、最後まで必死に戦った選手たちを誇りに思う。自分たちのやろうとしていることは最後まで全うできた。
(今大会で引退する主将の中元南選手について)けが(を抱えた状態)から入団をして、当初は苦しく、なかなか出番がなかった。私が監督になってからは本当に大黒柱の選手だった。背中で見せるタイプなので、言葉を発することはなかなかなかったが、キャプテンとしてチームをまとめ上げてくれた。
その成果が(今春の)Vカップの優勝や、黒鷲旗の準優勝につながった。彼女なくして、この成績はなかった。引退するのは寂しいというか、残念な気持ちでいっぱい。彼女の残してもらったものを他の選手たちが引き継ぎ、デンソーとして新たな一歩が踏めるといいのかなと思わせてくれた。
(新人で活躍した石倉沙姫選手について)彼女の持っている力は、まだまだこんなもんじゃない。この大会は常にスタートから出場し、彼女の総合的な力、随所にいいプレーが出た。この大会をきっかけに、さらなる飛躍を期待したい。
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