大地真央(68)が、2025年初夏公開の「ゴッドマザー~コシノアヤコの生涯~」(曽根剛監督)に主演することが6日、発表された。1973年(昭48)に宝塚歌劇団に入団して初舞台を踏み、23年に芸能生活50年を迎えたが、映画への主演は初めて。大地は「昨年、初舞台から50周年を迎えましたが、映画の主演をさせていただくのは今回が初めてです」とコメント。劇中では、2011年(平23)のNHK連続テレビ小説「カーネーション」のモデルとなった、日本におけるデザイナーの草分け的存在のコシノアヤコさんを演じる。

大地は「最初にお話しをいただいた時は、あの世界的デザイナー三姉妹のお母様の生涯を、ましてや、15歳から92歳まで…。そんなすごい方の人生を映像で演じるなんて私なんかには恐れ多くて到底無理! と思いました」と、1度は主演を固辞する考えもあったと明かした。その上で「しかし、綾子さんに関する書籍を拝読しているうちに、綾子さんの魅力に引かれていき、演らせていただきたい思いがどんどん募りせんえつながらお受け致しました」と主演を決意。今月中旬のクランクインを前に「たくましくて、好奇心旺盛で、明るく前向き、その上、乙女な一面も持ち合わせているという類いまれな方。約90分という凝縮された時間の中で魅力あふれるゴッドマザーの生涯を心を込めて生き抜きたいと思っております」と意気込んだ。

コシノアヤコの娘で、世界的に活躍する日本を代表するデザイナーのコシノヒロコを黒谷友香(48)コシノジュンコを鈴木砂羽(51)、コシノミチコを水上京香(28)が演じる。3人もコメントを発表した。黒谷は、演じるコシノヒロコの出身地・岸和田に近い大阪・堺出身の上「カーネーション」ではコシノアヤコこと、小篠綾子さんをモデルにした、尾野真千子が演じた主人公小原糸子に初のイブニングドレスを注文する、ダンスホールの踊り子・サエを演じており「大変光栄な機会をいただけたことを感謝しております」と深い縁を感じている。

黒谷友香 私はコシノヒロコさんがお生まれになった岸和田にほど近い堺で生まれ育ちました。このたび、コシノヒロコさんを演じさせていただくことになり、今、改めて不思議なご縁を感じております。私は19歳で芸能生活を始めるために堺から単身上京しました。その際、私が子供の頃から大変お世話になった親戚の叔母さんから贈られたのが、コシノヒロコブランドのキッチンセットだったのです。ピンク地に植物の柄が入ったエプロンやミトンでした。それから十何年が経った2011年、コシノヒロコさんのお母様である綾子さんをモデルとした朝ドラ「カーネーション」では、主人公にとって初のイブニングドレスを注文するダンスホールの踊り子を演じました。そしてこのたび、世界的デザイナーであるコシノ三姉妹の長女、コシノヒロコさんを演じさせていただく大変光栄な機会をいただけたことを感謝しております。デザインや絵画を通じ、世界を動かす大きなエネルギーとバイタリティーをお持ちのコシノヒロコさん。私も役を通じ映画の中で、そんな風に生きてみたい、やってみたいと強く思っております。

鈴木砂羽 このたびは「ゴットマザー物語」に出演することになりまして、大変光栄かつ、同時にとても緊張しています! なぜなら私の役はあの世界的なファッションデザイナー「コシノジュンコ」先生だからです! 一世を風靡(ふうび)したデザイナーの役はもちろん初めてですが、俳優としてとても挑戦しがいのあるお役に心が震えております。ジュンコ先生のことは、アーティストとして、とても尊敬しておりま

す。今回お会いすることができて、こんなことあるんだなぁ、、と俳優としての喜びで一杯です。そしてこれからコシノ三姉妹を世に産み出した、ゴットマザー綾子さん(大地真央さん)を盛り上げるべく、役に精いっぱい力を注いでいきます!!

水上京香 誰もが知ってうれしくいるあのコシノアヤコさんの生涯を描く作品に、三姉妹の一人であるミチコさんとして参加できること、とてもうれしく思います! 受け継いだエネルギーを胸に現在も活躍し続ける三姉妹を育てたおかあちゃんはどんな人生を歩んできたのか。脚本を読んで、私自身とても興奮しまし

た。今回、三姉妹の方々とご一緒するのが初めてということ、そしてとても素晴らしい先輩方と共演させていただくことに身の引き締まる思いですが、本当の家族のような濃い時間を過ごせたらと思っております。近年、さまざまな家族の形がありますが、こんな家族もいるのか! と、おかあちゃんの人生を振り返りながら楽しく観ていただける作品になるよう精いっぱい頑張ります。

監督・撮影は、18年に興行収入31億円超を記録した「カメラを止めるな!」で撮影監督を務めた、曽根剛監督が務める。