「がん診断で退職」待つのは"収入無"の新たな問題 サバイバーの女性「がんでも仕事は辞めないで」

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(写真:yamasan/PIXTA)
がんと診断されたことで混乱し、職場を辞めたり、事業をたたんだりすることがある。だが、そうすると、がんの治療費による負担だけでなく、収入が減るという問題が生じる。これを防ぐためには、「仕事を辞めないこと」が大事になるが、治療との両立ができるのか不安に思う人もいるだろう。
がんになってもしっかり働くためのノウハウを届けたい(知っておきたい「がん治療とお金」を、3日間にわたってお届けします。今回は3回目)。

10人に1人が「びっくり退職」

家族や友人、職場の人にがんと診断された人はいるだろうか。その人が現役世代や個人事業主なら、仕事はどうしているだろう。治療を続けながら、仕事も続けているだろうか。

がんと診断される人のほぼ4人に1人が20~64歳の就労世代だ(国立がん研究センターがん情報サービス「がん統計」より)。がんになったことをきっかけに退職・廃業した人は就労者の約20%(同センターの患者体験調査)。その中で、がんの初回治療までに退職・廃業した人は60%弱だった。

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