ロッテ小島和哉投手(27)が105球で1失点完投し、3勝目を挙げた。

「前回(4月12日)仙台で負けたので、やり返そうって気持ちで頑張りました」。今季2度目の完投勝利。無四球は21年10月以来、3年ぶりとなった。

序盤は直球が走らず、吉井監督が常に継投策を頭に巡らせるような状態だった。スライダーに強弱をつけてカットボール、チェンジアップと変化球主体で組み立てた。中盤から真っすぐがよくなっていった。「いつもの感じではなくても、うまく9回まで投げられた。新しい攻め方だねと(佐藤)都志也とも話しました」。決して好調でなくても最後まで投げきれる。エース然とした空気をまとう。

前日4日は30代野手を7人並べた“おじさん打線”で快勝した。今度は“おじまさん”の好投で2連勝。くしくも2日連続で「おじさんの日」となったが、左腕は「おもんな!今日は『こどもの日』です。あんまり邪魔しないように(笑い)」と報道陣に鋭くツッコミを入れた。

幼少期は野球と水泳に並行して打ち込み、大会日程がかぶることから小5で野球を選んだ。「心拍や肩周りは水泳で強くなったのかなと思います。いい選択をしたと思います」。選んだ先でプロ野球選手の自分に会えた。チームは2カード連続の勝ち越しで、借金は1に減った。【鎌田良美】

 

○…角中が2試合連続「3番右翼」で先発し、1安打2打点と貢献した。1回1死三塁では楽天岸のカーブを打ち上げて先制の左犠飛。1点リードの5回2死二塁では中前適時打で追加点を挙げた。4日にも3安打して、吉井監督から「おじさんに期待していました」と言わしめた36歳。「昨日、今日に関しては構えがいいです。感覚っすね。打撃練習の構えで『今日、状態いいな』って思いました」と振り返った。

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