首位阪神が2位巨人との接戦を制し、ゲーム差を2に広げた。これでこどもの日のチーム成績を15年から1分けを挟み、8連勝に伸ばした。

改造打線が巨人先発の高橋礼から今季初得点を奪った。前日4日に欠場した佐藤輝明内野手(25)が「3番三塁」でスタメン復帰。3番での出場は22年5月6日中日戦(バンテリンドーム)以来で、岡田政権下では初となった。また、遊撃は木浪聖也内野手(29)が2試合ぶりにスタメン出場。左翼は前川右京外野手(20)が4月23日DeNA戦以来(横浜)のスタメンで、5番に入った。

0-0の3回1死二塁。1番近本光司外野手(29)はカウント1-2から、巨人高橋礼の高めに浮いた117キロ変化球を振り抜いた。右翼席ギリギリに飛び込む、先制の第4号2ランを決めた。こどもの日の打撃成績は、昨季までで16打数7安打の4割3分8厘。この日も多くの子どもたちの前で夢を与える1発を放った。さらに、1死二塁で佐藤輝の左前適時打で3点目を追加。8回には無死二塁から前川の中前適時打で4点目を挙げた。

3連敗阻止を任された先発の才木浩人投手(25)は3-0の5回。6番梶谷、7番小林に連打を浴び、無死一、三塁でスクイズを決められ、1点を返された。さらに1死二塁で代打長野の左翼への適時二塁打で1点差に迫られた。それでも2死一、三塁で3番吉川を131キロのスライダーで左飛に抑え、同点は許さなかった。5回7安打2失点でマウンドを降りた。

負ければ今季初の同一カード3連敗となる一戦で、6回岡留英貴投手(24)、7回桐敷拓馬投手(24)、8回ハビー・ゲラ投手(28)とリリーフ陣がゼロを並べた。6日からは本拠地甲子園に戻り、広島戦に臨む。