コロナで休止のブルートレインあけぼの 4年ぶりに宿泊営業再開

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切符を手に「ブルートレインあけぼの」に乗り込む宿泊者たち=秋田県小坂町で2024年5月4日、田村彦志撮影
切符を手に「ブルートレインあけぼの」に乗り込む宿泊者たち=秋田県小坂町で2024年5月4日、田村彦志撮影

 新型コロナウイルス感染症拡大の影響で2020年から休止していた秋田県小坂町の小坂鉄道レールパーク「ブルートレインあけぼの」は4日、宿泊営業を再開した。県内外から訪れた鉄道ファンらで満室となり、かつて上野―秋田・青森方面を結んだ寝台列車を楽しんだ。

 同町では「あけぼの」24系客車を譲り受け、15年から簡易宿泊施設として営業を開始。コロナ禍で休止を余儀なくされる中、今度は車両の塗装の劣化や雨漏りなどが見つかり、町はガバメントクラウドファンディング(GCF)で募った資金約600万円で塗装などの化粧直しを行った。

車内でくつろぐ鉄道ファンら=秋田県小坂町で2024年5月4日、田村彦志撮影
車内でくつろぐ鉄道ファンら=秋田県小坂町で2024年5月4日、田村彦志撮影

 4日には、家族連れやグループなどの宿泊者38人が乗車。小坂駅名誉駅長の細越満町長が発車ベルとともに右手を挙げて出発の合図をすると、ディーゼル機関車が先導する車両がゆっくりと駅構内を走行。ファンから歓声が上がった。

 家族連れで宿泊した埼玉県狭山市の会社員、米本雅之さん(48)は「実際に車両が動き、乗車した頃の懐かしい思い出がよみがえり、感動した」と笑顔だった。【田村彦志】

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