スーパー歌舞伎「ヤマトタケル」 團子・壱太郎「情熱伝える」

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スーパー歌舞伎「ヤマトタケル」に出演する市川團子(右)と中村壱太郎=大阪市北区で2024年3月25日午後1時45分、関雄輔撮影 拡大
スーパー歌舞伎「ヤマトタケル」に出演する市川團子(右)と中村壱太郎=大阪市北区で2024年3月25日午後1時45分、関雄輔撮影

 スーパー歌舞伎の代表作「ヤマトタケル」が5、6月、名古屋と大阪で上演される。日本神話の英雄ヤマトタケルの半生を描いた作品で、両都市での上演は16年ぶり。市川團子がヤマトタケルと兄・大碓命(おおうすのみこと)を演じ、中村壱太郎が兄橘姫(えたちばなひめ)と弟(おと)橘姫役で、初めてスーパー歌舞伎の舞台を踏む。

 「古事記」を題材に、哲学者、梅原猛が書き下ろし、1986年に、團子の祖父、二代目市川猿翁(当時は三代目猿之助)の主演・脚本・演出で初演された。

 團子は、今年2~3月の東京・新橋演舞場公演に続いての出演。東京では中村隼人とのダブルキャストだったが、今回は単独主演となる。「演じれば演じるほど発見がある、深く哲学的な作品」と語り、「親子の葛藤など、人間の普遍的なものが全て詰まっている。『解釈しなきゃ』と身構えなくても、自分の人生につながる部分が見つかるはず」とPRする。

 一方、本作出演を切望していたという壱太郎は「ほとばしる情熱を形にする。昔から伝わってきた情熱を今に伝える。その二つが重なるところにスーパー歌舞伎はある」と力を込める。「どう生きるのか。美しい心とは何なのか。現代に通じるテーマが描かれている。中学、高校、大学生をはじめ、何かを学んでいる人たちにぜひ見てほしい」

 6~19日=名古屋・御園座(052・308・8899)。6月8~23日=大阪松竹座。チケットホン松竹(0570・000・489)。【関雄輔、写真も】

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